一眼カメラで撮影をしていると、背景をぼかしたいと思う時があると思います。
色々やっているうちに、何となくぼかした写真は撮れることもあるけれど、イマイチ分からない。
ポートレートの撮影中に「うまくいかないなぁ。。」となって、被写体さんをお待たせしてしまうことを避けたい。
シンプルに、ぼかし方について頭に入れておきたいという方の為に、撮影においてボケをつくる方法を簡単にまとめました。
ポイントは3つです。
- F値の値を小さくする
- 被写体に近づく
- 望遠よりのレンズを使う
それでは一つずつ確認していきましょう。
今日は部屋にやたらとペットボトルがあったので、ペットボトルとぬいぐるみを使って検証していきます。
F値を小さくする
お手持ちのレンズでまずやって頂きたいことが、F値の数値を小さくするという方法です。
F値の値を小さくすることを、絞りを開放にするといいます。
F値を変更することによってぼけの具合が変わって来るのです。
絞り優先モードにすると、F値を変えられるようになりますのでF値の数値を変えてみてください。
F値が小さい(F1.8,F2.5,F2.8など)⇔F値が大きい(F5.6,F8,F11)
ぼける ⇔ ぼけない
どうでしょうか?
F1.4というF値の小さなもので撮ったものはF5.6よりも背景がぼけてぬいぐるみの存在が際立っているのがお分かりかと思います。
被写体に近づく
次にやってみて頂きたいのが、被写体に近づくという方法です。
F値の変え方が分からなくても、被写体に近づくことができれば背景のぼけを大きくすることができます。
次の画像をご覧ください。
カメラの設定は変えていません。
どちらもF4の設定で撮影しております。
離れて撮ったものに比べて、近づいて撮ったハリネズミのバストショットは背景が綺麗にぼけていますね。
カメラの設定を変えずとも、カメラと被写体の距離・被写体と背景の距離でボケを作り出すことができます。
望遠よりのレンズを使う
望遠よりのレンズを使うと、より簡単にぼけを作り出すことができます。
広角よりのレンズとして焦点距離31mmのレンズを望遠よりとして、焦点距離200mmのレンズを使用しています。
どちらも絞りの設定はF2.8です。
先ほどの近づいて撮るのにも似ていますが、望遠レンズを使うと、ぐいーっと被写体に寄ることができます。
一眼カメラの面白いところはレンズを変えられるところでもあります。
僕は、せっかく一眼カメラを手にしたのなら、広角・標準・望遠レンズは3本は試して頂きたいなと思います。
表現の幅が広がります。
カメラは本体よりもレンズが命です。
僕はそう考えます。
まとめ
一眼カメラでぼけのある写真を撮る方法。
一番簡単な方法は、被写体に近づくこと。
レンズを買い足さなくてもぼけをつくることができます。
ぜひ、もう一歩被写体に寄ってみてください。
F値をもっと小さくしてぼかしたい。
そんなときには、単焦点レンズを買ってみるのもおすすめです。
初めての方でも買いやすいように、メーカー各社50mmの単焦点レンズをお安く出していることが多いです。
ぜひ、カメラでできる表現の幅を広げて、カメラ生活をお楽しみください。